大正7年に千本ダムが完成し、8年に忌部浄水場が完成。それにより、松江市に給水が始まりました。
特徴としては、細かい濁りや細菌を薬品にて取り除き(凝集沈殿)、砂の上層により微生物や不純物を取り除く(緩速ろ過方式)で浄水しています。
忌部浄水場は、千本ダムと大谷ダムの貯留水を原水とし、松江市で1日に使われる水60,000㎥の内、13,500㎥を緩速ろ過方式により浄水処理しています。出来上がった水は、市内の乃白、浜乃木、上乃木、殿町に給水されます。
現在、大正7年以来103年を経過しており、緩速ろ過池などの基幹施設が老朽化してきたため、更新・耐震化する工事を行っています。
また、古い建築物ではありながら凝った技法の構造物のため国の登録有形文化財として登録されています。
左水水源地
日本の水道は、コレラ等の水系伝染病の予防措置を目的に浄水場計画が始まり、明治28年に松江市も水源調査が始まりました。
その際、明治政府の内務省御雇用人であった英国人
W.K.バルトン氏と同省土木監督技師 高橋辰次郎氏により発見されました。
この水源が千本ダムの貯水になっています。